日本ジェネリック医薬品学会について

日本ジェネリック医薬品学会について

日本ジェネリック医薬品学会の活動趣旨
2013年4月

患者高負担,国民医療費の高騰,病院における包括支払制度の拡大など,時代の変化の中で,ジェネリック医薬品の役割がますます重要となっています.現在欧米ではジェネリック医薬品の品目ベースでのシェア(特許が切れてジェネリック医薬品のある医薬品に占めるジェネリック医薬品のシェア)は60%~90%にも達しています。しかしながら日本ではまだジェネリック医薬品市場は40%程度にとどまっています。

わが国でジェネリック医薬品が伸び悩んでいる理由は,欧米との制度的な違いもありますが,ジェネリック医薬品の情報の少なさからくる品質に対する漠然とした不安,品切れなどの供給不安があげられます。

この時期に大切なことは,まず医師,薬剤師,患者がジェネリック医薬品のことを正しく知ること,そしてジェネリック医薬品メーカーもその品質や安全性の情報提供体制,供給体制について万全の体制でのぞむことでしょう。

一方,いつの時代にも画期的な新薬は必要とされています.とくに最近では抗体医薬などのバイオ医薬品の躍進がめざましいです.しかしこうした新薬も年月を経て,特許が切れれば,その有効成分は開発メーカーばかりのものではなく,社会全体の共通の財産となります.こうして生まれてくるジェネリック医薬品やバイオ後続品(バイオシミラー)の正しい理解とその普及をはかるために,日本ジェネリック医薬品学会は,現場の医師,薬剤師を中心として設立されました.学会は,当初2003年9月より日本ジェネリック研究会としてスタートし,2007年より現在の学会に移行しました。

現在,日本ジェネリック医薬品学会は年1回の学術大会,学会誌「ジェネリック研究」の発刊,Web 上での「ジェネリック医薬品情報検索システム(GIS)」,「患者さんのくすり箱」などの情報提供活動,ジェネリック医薬品を積極的に推奨する保険薬局に配布する「ジェネリック推奨マーク」の発行,各種セミナー活動,品質評価委員会,制度委員会,流通委員会,国際委員会などの各種委員会活動を通じて,ジェネリック医薬品の理解と普及に努めています。

こうした学会の趣旨をご理解の上,ぜひ日本ジェネリック医薬品学会にご参加の程お願い申し上げます。
日本ジェネリック医薬品学会代表理事
武藤 正樹

日本ジェネリック医薬品学会より引用

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